地球温暖化によってコメの品質劣化が起きる
地球温暖化というものは、様々なところへと影響をおよぼすわけですが、農業への影響は大きなものとなってしまうようです。今後50年、更に二酸化炭素濃度が高まると、コメに高温障害が出て、品質が劣化していくとのことです。
<コメ>50年後の品質、高温障害で劇的に劣化 (毎日新聞) – Yahoo!ニュース
地球温暖化で二酸化炭素(CO2)濃度が1.5倍になると想定される50年後には、コメの高温障害が進み、品質が劇的に劣化することが、農業環境技術研究所(茨城県つくば市)の実験で分かった。25日に東京大で開かれる日本作物学会で発表する。
50年後のCO2濃度は現在より200ppm(1ppmは100万分の1)高い584ppmになると想定されている。研究チームは、この条件下でコシヒカリを栽培した。隣接する通常の水田(対照区)と収量や、品質の指標となる整粒率(透明度が高く、形が整った米粒の比率)を調べた。
その結果、10アール当たりの収量は対照区の550キロに対し640キロと16%増えたが、整粒率は対照区の44%に対し27%と17ポイント下がることが分かった。
CO2濃度の上昇で光合成が活発化し収量は増える一方、栄養分の窒素が不足し、たんぱく質の含有率が低下して整粒率が落ちたとみられる。整粒率が低下すると、コメの等級が下がる。
同研究所の長谷川利拡(としひろ)上席研究員は「CO2濃度が高い条件に応じた肥料のやり方を工夫することが必要だ」と話す。
この実験結果を見ると、二酸化炭素の濃度が上がると、コシヒカリの収量が増加し、一粒あたりの栄養分が低下。結果的に米の等級が下がってしまうということですね。順当に考えていけば当然の結果のように感じられます。
肥料の与え方を工夫することが大事とありますが、果たして肥料の与え方のみで、改善させることが可能なのでしょうか?疑問が残りますね。
二酸化炭素の21倍の温暖化効果のあるメタン
温室効果ガスは二酸化炭素だけでないことは最近ではだんだんと知られてきていることかと思います。その中でもメタンというものはかなりの温室効果があるとされ、二酸化炭素の21倍もの力を持っているとされています。そして、メタンというものは、自然界で発生しないもののうち3割から4割は牛などの家畜のゲップによるものということです。すなわち、地球温暖化対策をしていく上で、二酸化炭素を減らすことも大事ですが、それと同じく、メタンに関してもしっかりとした議論が重ねられていく必要があります。
牛から出るメタンを減らすサプリメント、ミルクの出が良くなるサプライズも
そして、そのメタンのうち、牛のゲップからのメタンを減らすためのサプリメント開発に成功しているということです。
温暖化対策に攻めの一手、ウシのゲップを止めてミルクの出まで良くするサプリメント開発に成功 – GIGAZINE
ペンシルベニア大学の酪農科学者Alexander Hristov准教授らは、オレガノを主原料としたサプリメントにより、実験室レベルと実際に乳牛を使った試験でウシのメタン排出量を40%減らすことに成功しました。試験ではウシにネガティブな副作用は現れなかったものの、ミルクの出が良くなるといううれしい副作用があったとのこと。実験中に1頭の1日あたりの乳の生産量は3ポンド(約1.35kg)近く増加したそうです。
「考えてみると、これは不思議なことではありません。メタン生産はウシにとってエネルギー損失となっていたわけですから、その無駄に使われていたエネルギーをほかのこと、例えばミルクを作ることに使えるようになったわけです」とHristov准教授は語っています。
エサに抗生物質(殺菌剤)を混ぜ投与することによりメタン排出量を抑える方法もあるそうですが、自然な原料でできたサプリメントの方が好ましいと考えたHristov准教授らは、6年間かけて数百種の植物やエッセンシャルオイル、スパイスなどの中からオレガノが効果的であることを探り出しました。
自然なものを使用して、ゲップを減らすことができ、メタンの排出量が大きく減少、そして、ミルクのでが良くなるという素晴らしい好循環ですね♪今まで無駄なエネルギーとして排出されてしまっていたエネルギーが、ミルクに変わるとは予想できなかったことでしょうね。
それにしても、サプリメントがメタン排出を減少させるというのはなかなか不思議な感じがしますね(笑)牛もゲップが減らせて少しは楽になるのかな・・・?
環境問題でも南北問題が
経済的な問題で取り上げられている南北問題。現代では環境問題に関する南北問題も浮上してきました。そして、気象研究所と国立環境研究所によって、大気中の二酸化炭素における南北問題も存在することが判明しました。
CO2 北半球から南に大量流入 気象研など初めて確認 (毎日新聞) – Yahoo!ニュース
チームは日本航空の協力を得て、旅客機5機に、大気を機内で観測できる装置を搭載。地表-高度12キロのCO2濃度を05年から5年間測定し、豪州便など赤道を越える航路約1500便のデータを詳しく解析した。
その結果、南半球のCO2濃度は、1~3月には北半球より低かったが、4月ごろから赤道-南緯30度の上空6~12キロで北半球並みに上昇。その傾向は9月まで続いた。
半年間の濃度上昇率を基に試算したところ、年間約7億トンのCO2が北半球から流れ込んでいると推定された。これは南半球の蓄積量の3分の1に当たる。残りがどこから来ているかも今後調べる。チームの澤庸介・気象研究所主任研究官(大気化学)は「CO2の動きが地球規模で分かれば、効果的な温暖化対策につながるのでは」と話す。
世界の大気が全てつながっていて、濃度の濃いところから薄いところへ移動するというのは、考えて見れば至極当然であるわけです。ただ、その移動というものが研究(調査)結果として数値化されるとなんとも言い表すことのできない気持ちになりますね。
先進国や新興国の排出する二酸化炭素などの温室効果ガスが世界中に広がり、大規模な排出をしていない国にまで、二酸化炭素をもたらしてしまうわけですからね・・・。この研究結果をどのように生かし、地球温暖化対策としていくか。難しい問題です。
2009年度日本の温暖化ガス排出量が京都議定書に基準年より減少
環境省の発表によると、2009年度の二酸化炭素(CO2)の排出量が減少したことがわかりました。
温暖化ガス排出量(速報値)、京都議定書の基準年から初の減少:政策・法規制:ECO JAPAN -成長と共生の未来へ-
日本の2009年度の温暖化ガス排出量が、1995年度以降初めて京都議定書の基準年(CO2は1990年度、代替フロン等3ガスは1995年)を下回った。
環境省が2010年12月27日に公表した速報値によると、2009年度の総排出量は12億900万t。基準年の12億6100万tから4.1%減った。2008年度と比べると5.7%減っている。リーマン・ショック以後の景気後退によって産業部門を中心にエネルギー需要が減少したこと、原子力発電所の設備利用率が上昇したことが原因である。
総排出量のうちエネルギー起源CO2排出量は10億7500万tで基準年比1.5%増えたが、前年度比では5.6%減った。部門別では産業部門が基準年比19.9%減ったのに対して、業務部門と家庭部門がそれぞれ同33.6%増、同26.9%増だった
ついに減少しましたね!様々な対策を行ってきて、やっと成功・・・。というわけでは現段階ではなさそうです。
二酸化炭素排出減少は景気後退によるもの、果たして努力した結果なのか
というのも、参照していただくとわかるのですが、景気後退による産業部門のエネルギー需要の低下が要因となっているからです。もし仮にリーマンショックがなければ、この数値に達していない可能性は十分に考えられますね。
そして、部門別で見てもらうと、業務部門と家庭部門がそれぞれ同33.6%増、同26.9%増という数値が出ています。すなわち、努力によって減少させるべきところであろう、業務部門と家庭部門が増加してしまっているのです。改正省エネ法や省エネ住宅、エコ商品、などが普及し始めているので、今後10年の間には業務部門と家庭部門もしっかりとした減少を見せることができるのではと思っているのですが、どうなるでしょうか・・・?
一つ言えるのは、各個人がしっかりとこの問題に目を向けて、地球の全員でこの問題に取り組んでいく必要があるということです。
地球温暖化の影響が海にも
現在日本海が無酸素化に向かっているようです。この記事は地球温暖化の影響が、大気だけでなく、海へも広がっているという現実が突きつけられます。特に、広い世界の数ある海の中で、日本海が・・・と考えると更に怖くなりますね。
温暖化 日本海の深部酸欠、100年後は「死の海」? (毎日新聞) – Yahoo!ニュース
日本海の深海域が将来、無酸素状態になる可能性があることが、国立環境研究所や海洋研究開発機構のチームの分析で分かった。深海に酸素をもたらす「表層水」が、冬の海水温上昇で十分冷やされず、重くならずに深い部分まで達しないためと考えられる。温暖化が現在のペースで進めば、100年後には日本海の海底付近が無酸素状態の「死の海」になる恐れもあるとして、チームは詳細な調査に乗り出した。
三重大の谷村篤教授(海洋生態学)によると、底層水の酸欠が進むと酸素を必要とするバクテリアや動物が死に、有機物が分解されないまま堆積(たいせき)する。やがて死骸(しがい)から硫化水素が発生し「死の海」となる。「死の海」の海水が浮上すれば生態系に壊滅的な打撃が予想されるほか、食物連鎖が変化して、多様な魚類の分布への影響も避けられないという。谷村教授は「海中の植物が光合成で吸収する二酸化炭素が急減し、温暖化が加速する恐れもある」と警告する。
悪循環をストップさせる
今回のような現象というのは、皆さんもご存知かと思いますが、水の比重が温度によって異なることによって起こっています。水は4度で一番比重が重くなります。結果、中途半端にしか冷やされていないと、海の底へと沈んでいきません。そうすると、深海部分で、空気が行き渡らなくなる部分が生まれるというわけです。このままでは、死の海となり、さらなる地球温暖化も進んでしまいます・・・。悪循環を止めるためにも、早急な温暖化対策が必要になってきたということですね。
鉄鋼スラグを使用した地球環境対策
鉄を作るには大量の二酸化炭素を排出しなければなりません。そのため、環境へ負荷をかけるというイメージがあるかと思います。しかし、新日鉄が、鉄製造過程で生じる副産物を使用して、地球環境への負荷を減らそうとしています。
新日本製鐵は、海岸の海藻が減少する「磯焼け」を改善する海藻造成製品で、全国漁業協同組合連合会から安全認証を取得した。
認証を受けたのは、鉄鋼スラグと水を練り混ぜた人工石・ブロックと、鉄鋼スラグと腐植土を混ぜて袋詰めした海藻用肥料の2製品。
海藻類の育成には鉄分が重要な役割を果たす。従来は森林などの土中の鉄分が河川を通じて海へ流れ込んでいた。しかし、森林伐採やダム建設などで供給が減少。その結果、全国各地の海岸で磯焼けが起き、沿岸漁業に大打撃を与えている。
2004年に始めた海藻用肥料の実験では、肥料がない場合に比べ、コンブの繁茂状況は約220倍となった。こうした結果を受けて新日鉄では早期に、自治体や漁業組合などへの販売に乗り出す考えだ。人工石・ブロックはすでに販売を開始、「今後は年間数十万トンの販売を目指す」(中川雅夫・新日鉄スラグ・セメント事業推進部部長)という。
もっとも、海藻造成製品への期待値は、事業の成長性よりも、むしろ、二酸化炭素(CO2)の削減効果にあるようだ。
海藻はCO2を吸収する。過去30年間で消失した日本沿岸の藻場の約半分を再生すれば、CO2の削減効果は約700万トン、つまり、日本における温室効果ガスの年間排出量(約13億トン)の約0.5%が減ることになる。
磯焼けの防止
副産物の使用用途を拡め、磯焼けを予防することにより、漁業が受けるリスクを減少させることができます。更に、磯焼けを防ぐことは二酸化炭素を減少させることができ、結果として地球温暖化対策にもつながるという素晴らしい手法であると思います。
※ちなみに、磯焼けとは、海藻類の減少により、生態系へのダメージ、そして、漁業へのダメージという一連の流れを指します。ただ、近年では、生態系へのダメージ、もしくは海藻類の減少という部分だけでも磯焼けという表現を使う場合があるようです。
海藻を使って温暖化対策 新日鉄が注力する夢の新手法 (ダイヤモンド・オンライン) – Yahoo!ニュース

火山が噴火したとき、なんとなく地球の気温が上昇すると思いませんか?溶岩が地表へ現われ、空気に触れることによって、その空気が温められ、地球温暖化が進行する。実際はそうではありません。逆に地球の気温を下げることもありえるのです。
地球の気温を下げる可能性のある煙・エアロゾル
煙やエアロゾルというものによって、地球の気温が低下する可能性があります。エアロゾルとは簡単に言うと、空気中に浮遊する個体や液体の微粒子が浮遊しているものです。火山の噴火と共に、大気中に煙と共に大量に放出されます。そして、エアロゾルは広範囲に広がっていくものです。例を挙げると、浅間山噴火の際、都内でも火山灰が薄く積もることがあったことが挙げられます。
煙やエアロゾルはどのような作用を引き起こすのか?
この煙やエアロゾルは日傘効果というものを生み出します。この日傘効果というものは、エアロゾルが太陽光を吸収したり、反射したりすることにより、地表へ降り注ぐ太陽光を減少させる効果があります。すなわち、地球の気温を下げる効果があるということです。
しかしながら、エアロゾルによる地球温暖化防止効果は認められながらも、大気汚染や酸性雨などの影響があるとされています。また、不確定要素が大きく、農業への影響も大きいと考えられています。日本で起きた天明の大飢饉の原因が1783年に噴火したアイスランドのラキ火山、1783年から1785年に噴火したアイスランドのグリームスヴォトン火山の日傘効果があるのではないかという意見もあるほどです。
気温低下の例としては、1982年にメキシコのエルチチョン火山噴火が挙げられるでしょう。この噴火では、1年の間世界の平均気温が0.5度低下しました。この0.5度という数字は、100年の地球温暖化を帳消しにしてしまうほどの低下幅でした。
このように、火山の噴火というものは、地球温暖化と結びつくというわけではないのです。地球の温度を下げることもあるということです。