環境にやさしい商品を手にとろう―いろはすを例として考える

By , 2011年1月4日

 


↑いろはす520ml

環境を前面に出したミネラルウォーター

軽量化を果たし、使用素材も環境負荷を減らそうとしている環境を全面に出したペットボトル飲料「いろはす」。その苦労の裏側を追った記事を紹介し、日本人の環境意識について考えてみたいと思います。

フロントランナー 最前線の挑戦者たち 日本コカ・コーラ「い・ろ・は・す」[前編] 発売後半年で2億本のメガヒット 「環境は売れない」の常識を覆す

ミネラルウォーターをはじめとする清涼飲料の新商品がヒットする確率は、”セン・ミツ”、最近では”セン・イチ”と呼ばれている。つまり、発売される1000の新商品に対し、ヒットするのは三つ、さらには一つしかないという意味である。

新商品は、1カ月か場合によっては1週間で店頭から消えていってしまうのだった。残るのは、千に一つのヒット商品だけ。

世の中には様々な清涼飲料水が誕生し、世から消えていきます。しかも、今まで環境を前面に訴えかけた商品というものは売れないというジンクスのようなものがあったそうです。

日本で売れない環境を全面に出した商品

つまり、ヒットした環境性能の高い商品は、環境に特化していない上、環境を前面に出さないのが共通する特徴だった。

使い勝手や全体的な性能を訴える。環境そのものよりも、燃費や節電、節水といったユーザーのお得感が重要なテーマだった。ユーザーメリットが主で、環境はあくまで従の関係だったのだ。そこには、「環境をテーマにしたら、商品は売れない」といった経験則が横たわっていた。

海外では環境を前面に出しても売れることが多いそうですが。日本人の環境意識というものが、まだまだ発展途上ということでしょうね。現在の日本では、環境にいいからというよりも、自分にどれだけのメリットをもたらす商品であるかということが重要視されているようですね。

環境に良い+αが必要

しかし、企業としては環境対策をしていかなくてはならない世の流れですよね。対策はしなくてはいけないですが、環境を押し出しても消費者は手を伸ばしてくれない。いかに消費者にとってメリットがあることを訴えかけられるかが重要ということです。

たとえば、いろはすがただ単に環境にやさしいペットボトルを採用、というだけでは今のように売れることはなかったのではないでしょうか。環境に良い+αが必要なわけです。

国内最軽量12gのペットボトル「ecoるボトル しぼる」(520ml)を採用。コカ・コーラシステムの従来品比40%軽量化を実現。「日本生まれの天然水を、おいしく飲み、しぼって(つぶして)、リサイクルする」という、簡単な環境アクションを提案した。

このように、520mlでお得感を出し、値段も抑える。日本生まれの天然水でおいしさを訴える。それに加えて、つぶしやすく、捨てるときに楽という部分もメリットとして捉えられたと考えています。

日本コカ・コーラは2010年、植物由来の素材を一部に使用したペットボトルを採用していく。「い・ろ・は・す」には、4月12日から導入される。これはサトウキビから砂糖を精製される時の副産物である糖蜜を、PET樹脂の構成成分に転用して使用。その際、糖蜜を最大30%使用しているという。

既に、デンマーク、カナダでは導入されている。「コカ・コーラがもつ世界技術です。原油使用料の削減効果を見込め、日本も手を挙げました」と福江。

このように、企業は努力を重ねて、環境対策に力を注ぎつつも、消費者にとって+αのメリットがある商品を開発していかなくてはいけないわけですね。今後日本人の多くが環境に優しいという商品を率先して手にとっていく世の中になってくれればいいですね。

ちなみに日本生まれの天然水を利用するということも環境には優しいのです。ウォーターマイレージという考え(フードマイレージの水版)です。外国から水を運んでくるのにも当然輸送手段を使わなくてはいけないですよね?ということは、外国から水を運んでくるのにも、環境負荷を与えます。出来るのであれば、国内の水を買うほうが、輸送に関する環境負荷は軽減されるのです。

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